宗教法人・宗教団体とは
このページでは宗教法人、宗教団体の定義に関して説明しています。
宗教法人とは
一言で言えば、宗教法人とは「法人格を取得した宗教団体」のことです。
法人格を取得していない宗教団体も多数存在しています。
昭和20年の終戦依頼、政教分離の原則が憲法に規定され、政府は法人格取得に関する分野のみ関与しています。
そのため、現在日本にどれだけの宗教団体が存在しているかは神のみぞ知り得ることとなりました。
では「宗教団体」とはどのように定義されているのでしょうか。
宗教団体とは
宗教法人法では「宗教団体」は以下のように定義されています。
(宗教団体の定義) 第 2 条 この法律において「宗教団体」とは,宗教の教義をひろめ,儀式行事を 行い,及び信者を教化育成することを主たる目的とする左に掲げる団体をい う。
http://www.bunka.go.jp/
一 礼拝の施設を備える神社,寺院,教会,修道院その他これらに類する団体
二 前号に掲げる団体を包括する教派,宗派,教団,教会,修道会,司教区そ の他これらに類する団体
教義を広め、儀式行事を行い、信者を教化育成し、礼拝施設を持っているこが要件となっています。
さて、上記の2つの定義に従って宗教団体は主に3つに分類されます。
包括宗教法人・被包括宗教法人とは
宗教団体の定義1( 礼拝の施設を備える神社,寺院,教会,修道院その他これらに類する団体 )に属する宗教団体を被包括宗教法人(団体)定義2( 前号に掲げる団体を包括する教派,宗派,教団,教会,修道会,司教区そ の他これらに類する団体 )を包括宗教法人として分類分けをしています。
わかりやすく説明すると、どちらも「宗教法人」ですが、包括宗教法人は傘下に宗教団体を持ち、組織している団体。被包括宗教団体は傘下で組織されている団体のことを指しています。
単立宗教法人とは
どの団体の傘下にも属していない宗教団体を単立宗教法人(団体)と分類しています。一人で立っている単立の宗教法人です。
このように日本の宗教法人は、他の宗教団体の傘下にあるかないかを規準とし主に3つに分類分けされています。
その他の包括宗教団体とは
宗教団体が法人格を取得するかは自由ですので、法人ではない宗教団体も数多く存在しています。
基本的に政府が把握しているのは法人格を取得している宗教団体ですが、例外として「その他の包括宗教団体」があります。
その他の包括宗教団体 とはその団体自体は法人格を取得してないものの、その傘下にある宗教団体が法人格を取得している宗教団体のことです。
2018年12月31日の統計では76団体が統計に載せられています。
その他の包括宗教法人一覧は「その他の包括宗教法人一覧」ページをご覧ください。