宗教文書 | 2022年4月13日

インターネットで無料で読める日本語の聖書(比較表付き)

聖書

このページでは、インターネット上で無料で読める日本語の聖書やアプリを紹介しています。主要な翻訳版に加えて公開中の無料サイトを比較表でまとめ、印刷版の入手方法(無料・寄付制・有料)も紹介します。また無料公開の背景にある聖書の教えについても解説します。

無料で読める主な日本語聖書一覧(比較表)

名称発行元/提供元主な特徴オフライン対応対応プラットフォーム
新世界訳聖書ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)原文への忠実さと現代日本語の読みやすさを両立。公式アプリ「JW Library」あり。〇(アプリ版)Web/iOS/Android
新共同訳聖書日本聖書協会カトリック・プロテスタント共同翻訳。現代口語訳。△(一部アプリで可)Web(YouVersion)/iOS/Android
聖書協会共同訳(有料版あり)日本聖書協会2018年刊の最新訳。Webベーシック無料+プレミアム有料。△(有料会員)Web/Kindle/印刷版
YouVersion聖書アプリLife.Church(国際的運営)2400以上の訳を提供。新共同訳・口語訳も収録。〇(事前DL)Web/iOS/Android
WordProject日本語聖書WordProject.org旧約・新約の本文とオーディオ朗読を公開。×(オンライン再生)Web
日本聖書協会「聖書を読む」サイト日本聖書協会公式新共同訳・口語訳・共同訳を章節単位で閲覧可。×(Web閲覧のみ)Web

新世界訳聖書

発行元: ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)

エホバの証人が翻訳・発行している聖書です。原文への忠実さと現代日本語としての分かりやすさを両立させることを目指して翻訳されています。


新共同訳聖書

発行元: 日本聖書協会

カトリック教会とプロテスタント諸教会の共同事業として翻訳され、1987年に刊行されました。現代口語訳であり、多くの教会で典礼・礼拝に用いられています。

また、より現代の日本語に合わせて改訂された「聖書協会共同訳」(2018年刊)は、有料版(年会費制Web版、Kindle版、印刷版)として提供されています。

その他の無料オンライン聖書サービス

YouVersion(ユーバージョン)

世界最大級のオンライン聖書プラットフォームで、1600以上の言語、2400以上の訳を無料で利用できます。日本語では「新共同訳」「口語訳」「リビングバイブル」などが収録されています。アプリをダウンロードすればオフラインでも利用可能です。

日本聖書協会「聖書を読む」サイト

日本聖書協会が運営する公式Webサイト。新共同訳、口語訳、聖書協会共同訳の本文を章節単位で検索・閲覧できます。

WordProject 日本語聖書

国際的なボランティア団体が運営するサイトで、日本語の旧約・新約聖書の本文とオーディオ朗読を公開。朗読音声を通して聴覚的に聖書を学べます。

無料公開の背景と考え方

聖書の無料公開は、宗教的・社会的な観点からも多様な意義を持ちます。翻訳や出版、サイト運営には費用が伴いますが、聖書を無料で広く提供することは、以下のような考え方に基づいています。

1. 教えの普遍性

聖書の中心的な教えの一つに、「神の言葉は万人に開かれている」という理念があります。
「ただで受けたのだから、ただで与えなさい」(マタイによる福音書 10:8)という言葉は、その象徴的な一節とされています。

2. 初期キリスト教の実践

初期の信徒たちは布教や教育を無償で行い、使徒パウロも自ら生計を立てながら伝道を続けたとされています(使徒言行録 18:1–3)。こうした姿勢は、今日でも多くの団体が「無料提供」を選ぶ背景の一つです。

3. 現代の技術的利点

印刷や配布に費用がかかる紙媒体と異なり、インターネット上での配信は低コストで広く普及できます。そのため、宗派を超えて「誰もが聖書にアクセスできる社会」を実現しやすくなっています。

有料版の聖書と入手方法

無料公開以外にも、有料で購入できる聖書や、無償で印刷版を入手できる方法があります。

有料版の聖書

日本聖書協会や各出版社から、印刷版・電子版の聖書が販売されています。代表的なものは以下の通りです。

名称発行元版の特徴価格帯(参考)入手先
聖書協会共同訳聖書日本聖書協会2018年刊。現代日本語に合わせた最新翻訳。約5,000〜8,000円日本聖書協会公式サイト/一般書店・EC
新共同訳聖書(改訂版)日本聖書協会礼拝や典礼に用いられる翻訳。約4,000〜6,000円一般書店・EC
口語訳聖書いのちのことば社など1950年代の代表的な日本語訳。読みやすさ重視。約3,000円前後キリスト教書店・EC

価格・提供形態は変更される場合があります。最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

無料で印刷版聖書を入手する方法

一部の団体では、希望者に無料または寄付ベースで印刷版聖書を配布しています。

  • ギデオン協会(The Gideons International):ホテルや病院への設置活動で知られていますが、個人への聖書提供も受け付けています(日本支部への申請が必要)。
  • 聖書配布協会(Bible Distribution Association):伝道目的で無料配布を行う団体。郵送対応の有無は時期により異なります。
  • 地域教会・宣教団体:特定の教会では希望者に新約聖書などを無料配布する場合があります。特に復活祭・クリスマスの時期に実施されることがあります。
  • エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会):新世界訳聖書の印刷版を、最寄りの会衆を通じて希望者に無償で提供しています。販売は行われておらず、寄付制に基づいて配布されます。

これらの団体は多くの場合、寄付やボランティア活動によって支えられており、受け取る側が送料や寄付を通して支援することも推奨されています。

利用上の注意(著作権・利用条件・オフライン)

  • 著作権と利用条件:翻訳版ごとに閲覧・引用・二次配布の条件が異なります。学術利用や転載の際は、各版のライセンスやクレジット表記を確認してください。
  • 無料範囲の違い:Web閲覧は無料でも、全文検索・注解・音声・紙版などは有料の場合があります。公式サイトの「利用規約」「よくある質問」を参照してください。
  • オフライン対応:アプリのオフライン利用は「事前ダウンロードが必要」「一部訳のみ対応」などの条件があるため、実機での確認を推奨します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 日本語の「聖書 無料」はどこで読めますか?
A. 比較表にある公式サイト・アプリ(例:新世界訳聖書、YouVersion、日本聖書協会サイト、WordProject)で閲覧できます。

Q2. 無料で読めるのは違法ではありませんか?
A. 公式に公開されている版・サイトでの閲覧は合法です。転載・引用・配布は各翻訳版の規約に従ってください。

Q3. 印刷版を無料で手に入れる方法は?
A. ギデオン協会や一部教会、エホバの証人の会衆などで配布されることがあります。

Q4. どの訳を選ぶべきですか?
A. 礼拝用に広く使われるのは新共同訳、読みやすさ重視なら口語訳、原語に忠実な訳としては新世界訳、最新訳としては聖書協会共同訳など、それぞれの特徴を確認して用途に合うものを選んでください。


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